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たんのうねんえきのうしゅ

胆嚢粘液嚢腫

胆嚢粘液嚢腫は胆嚢内に胆泥や粘液が異常に蓄積する病気です。
胆嚢粘膜が過形成を起こし破裂することがあります。

胆嚢粘液嚢腫の超音波画像
 

【原因】
胆嚢粘液嚢腫の原因はいまだに解明されておりませんが、
・  膵炎、胆管炎、肝炎、細菌感染など
・  ホルモンの異常(クッシング症候群や甲状腺機能低下など)
・  高脂血症
・  家族性因子(シュナウザー、コッカースパニエル、シェルティー、チワワなど)
などが関与している可能性があります。
 
【症状】
初期の段階では、症状がまったく何も見られない子も少なくはありません。
悪化した場合、食欲不振、嗜眠、嘔吐、黄疸、下痢、体重減少、多飲多尿、腹部不快感、腹部膨満などの症状が現れます。
 
【検査内容】
超音波検査で胆嚢とその周囲の臓器(肝臓、膵臓、十二指腸など)の状態を確認します。
併発疾患や他の病気の有無を確認するため、血液検査、レントゲン検査も行います。
 
【治療】
約50-60%の割合で胆嚢破裂を起こす可能性があるため、外科手術(胆嚢切除)が推奨されています。
 
特に以下の場合には、緊急の対応が必要です。
・  胆嚢が破裂している場合。
炎症性の腹水(腹膜炎)や胆嚢周囲の炎症所見がある。
・  ビリルビンの上昇を認める。もしくは過去にビリルビンの上昇を認めた場合。
・  エコー検査で総胆管の拡張を認めた場合。
 
※当院では、従来のお腹をしっかり開いて、胆嚢を摘出する方法に加えて、
お腹を大きく開かない腹腔鏡手術も行っております。